医療のミライ

<2020.2.16~>

【感染症】

~「終わりなき戦い」にしてはいけない ウイルスとの共存を目指して~

2020年2月の段階で、新型コロナウイルスが猛威をふるい始めようとしています。診断された全感染者に対する死亡者数が2.5%前後を推移しており、比較的毒性は高く危険な感染症であることは間違いありません。各国の政府は対策に追われていますが、隙間をかいくぐってウイルスは更なる猛威を振るおうとしています。

感染症は主に、①ウイルス ②病原菌(バクテリア・カビ) ③寄生虫 の3つに分かれます。この中で特に多いのはウイルス性の感染症で、空気感染や飛沫感染(せきやくしゃみなど唾液が関わる)を通じて呼吸器官に感染するものと蚊やダニが媒介し血液感染するものとがあります。病原菌の場合はウイルスより大きさが大きく重いため、空気感染よりは飛沫感染が多いと思われます。空気感染が最も感染を広めます。

ウイルスは呼吸器系への感染の場合、主に鼻腔や咽喉付近の細胞表面のシアル酸に結合すると言われています。このことは今後の感染予防のキーポイントとして重要です。また、ウイルスはその種類によって危険性が大きく異なり、致死率が50%以上[狂犬病、エボラ出血熱]、20%以上[天然痘、強毒性鳥インフルエンザ、日本脳炎]、1%以上[SARS、ポリオ]、0.1%以上[麻疹、風疹]などですが、危険性は致死率の高さだけでは判断できません。

ウイルスは物質です。生物ではありません。自分を複製させるためには宿主となる細胞に感染(寄生・共生)し、細胞内のタンパク質や核酸やエネルギーを使用して自分のコピーを作り出します。ほぼすべてのウイルスは、それぞれに見合った動物(宿主)の体内で依存しながら存在しておりますが、特にげっ歯目やコウモリ目の動物がウイルスの宿主になりえます。それは彼等の食餌が関係しています。このようなウイルスがあるタイミングで他の種類の動物の体内に入るとそこで悪さをし始めることがあります。

この時、潜伏期間が短く致死率が高いほど、短時間に限定した地域で病気は収束します。発症した人はすぐに死亡するため移動ができず広まらないからです。潜伏期間が長く致死率が低いほど長期にわたり、世界各国で病気は広まります。一番ヒトにとってやっかいなのは【潜伏期間が長く、致死率が高い、空気感染か飛沫感染をする】感染症です。

人類にとって最も恐ろしい病気の一つは「天然痘」です。歴史上において天然痘は何度も国や文明を滅ぼしてきました。感染力が高いにも関わらず潜伏期間が長く、かつ発症すると重篤な症状が長期(数週間)にわたり、死に至る可能性も高い病気です。天然痘は最も古くにワクチンが開発され、その後の様々な工夫もあり1980年にWHOにより根絶宣言がなされました。これはワクチンが発見されてから実に200年近い年月を有して到達したものです。しかしながら、根絶宣言がなされたからと言って全く安心はできません。その理由を最近流行した麻疹と風疹が示しています。

この数年間は麻疹と風疹が世界的に流行しました。致死率が低く、症状も軽症で済む人も多く、クリニックでは確定検査まで行わず風邪の診断で済まされるのが常ですので、無理をすれば仕事も出来ます。相当多くの人が感染しながらも知らずに過ごしてしまっていたように見受けられます。特に麻疹、風疹はこの数十年のあいだ日本国内においてはほとんど感染者が生じていなかったため、子供の頃にかかった人でも既に免疫が無くなっており、30代以上を中心に流行していました。若年層はワクチンを接種してからの日が浅いため、かからないか、かかっても病状は非常に軽く済んでいたはずです。

2000年には米国が麻疹の根絶宣言を出しました。米国内において麻疹の患者が数年間現れなかったからです。しかしながら事態は一変し2010年以降から再び患者が増え始め、2019年にはニューヨークでも麻疹の非常事態宣言が出されるに至っています。

麻疹も風疹も妊婦が感染すると胎児に大きく影響を及ぼす感染症の一つです。早産、心疾患、難聴などが主な症状となります。

「麻疹や風疹は一度かかったら二度とかからない」という話もよく聞くと思います。ワクチンの接種が現在のように広まる前は、数年に一度の定期的な流行があったため、一度しっかり感染し免疫ができた後はそのような流行ごとに軽度にかかって免疫力が強化されるために、かかっていないように見えていたというのが事実だと思われます。

近年のように麻疹や風疹の比較的大きな流行は、ヒトに感染しやすいウイルスを身近なところから長期に渡って追いやってしまったことが要因となっています。

インフルエンザも新型コロナウイルスも、どちらも呼吸器系から攻めてきます。呼吸をすることが難しくなり血液中の酸素濃度が7~8%低減するだけで幻覚症状などが現れ、うわ言を言い始めたり、突発的な行動を起こしたりします。これは脳内への酸素不足が起こることが原因です。これが続くと脳炎につながりとても危険です。

今回蔓延している新型コロナウイルスや麻疹、風疹、インフルエンザウイルスも含め、かかったときの危険性も心配ですが、その後現れる後遺症も侮れないことは一般的にあまり知られておりません。これらのような比較的毒性の高いウイルス性の病気にかかった後、早ければ1週間から遅くとも1ヵ月以内に後遺症が出ることが多くあります。詳しい事はまだ判っていませんがおそらく免疫系がダメージを受けて、その後に微生物の二次感染があり、それらが体に対して悪影響を及ぼしていると考えられます。また、自己免疫疾患などが起こることもよく見受けられます。

新型インフルエンザが流行し始めた2009年直後、比較的まだ若年のスポーツ選手が立て続けに血管疾患で急死したり、有名人などの長期療養等が多発していました。これらは新型インフルエンザの後遺症であったと考えられます。若年層がリウマチやⅠ型糖尿病などの自己免疫疾患にかかることも散見されました。歌手などが難聴になる話題もよく聞きました。このような時は免疫力の低下により普段かからない病気にもかかりやすくなります。その中でもHib(ヒブ:インフルエンザ菌)が有名ですが、他にも多くの病原菌や日和見菌(普段は悪さをしないのに悪さをし出す)が存在します。

ウイルスへの感染後、その毒性から腸内細菌も大きく減少し長期的な便秘をもたらすこともあります。また、呼吸器系あるいは副鼻腔などに悪影響を及ぼし、慢性副鼻腔炎や蓄膿症あるいは難聴、目の奥の痛み、中耳炎、歯痛などが起こります。元々、ぜんそくなどの持病があると、関連箇所が悪化します。副鼻腔炎などにかかると後鼻漏という鼻水が喉の奥に流れ続ける症状などが起きます。副鼻腔内は表面に膿が生じ、慢性的に病原菌の住処になるため、そのような鼻漏の中にエンドトキシンという微生物由来の毒素が混じります。これを常時飲み込み続けることで、不整脈などにもつながります。また、免疫力が落ちているために、様々な感染症にかかりやすくなります。普段はかからない水虫などにも感染することが出てきます。

自己免疫疾患では先に挙げたように、関節リウマチやⅠ型糖尿病、乾癬などにかかります。近年、乾癬の患者が増えていますが、先に挙げた麻疹、風疹かもしくは今回のようなコロナウイルスの感染が考えられます。

現時点では、感染した直後の確定診断(何のウイルスに感染したか?)、その後の後遺症が始まったときの二次感染の確定診断、あるいはウイルス感染前後の免疫力、このようなものをモニターする技術はありません。

このモニターをするという技術が、医療において最も重要なことで、近未来だけではなく、長い将来も見据えて必要ですし、これが本質的な医療をもたらすことになります。

インフルエンザは薬で治ります。他のウイルスの薬が無いのは、診断が出来ていないことが原因ですので、モニターをすることが出来るようになれば、それぞれのウイルスに対して治療薬が創られていくことにつながります。これは政府や研究機関、製薬企業が一体となり急いでやるべきことです。

話は戻りますが、もし天然痘が復活してしまったらどのような状況になるのでしょうか?すでに人類のほぼ全ての人に天然痘の免疫はありません。身近なところでは日本脳炎ウイルスという非常に怖いウイルスも存在します。グローバル化により世界中の人の往来が増えた影響もあり、エボラ出血熱やデング熱、ジカ熱など近年は毎年のように各地で騒ぎが起きています。

上述したように、ウイルスはそれぞれの宿主の中に常時存在しており、根絶するのであれば宿主ごと根絶するしかありません。そのようなことは出来ませんし、してはいけないことです。上手く付き合っていくしか方法はありません。

ワクチンの開発も全くと言ってよいほど進歩はありません。乳児や小児が定期的に注射をするワクチンは開発の歴史も長く信頼できるものも多いですが、新しく開発されるワクチンはどれも効果が低く、打っても打たなくても同じか、もしくはリスクのほうが高いものばかりです。子宮頸がんなどはウイルスが原因である可能性はほぼ皆無と思われ、打たないほうが賢明です。

抗ウイルス薬やワクチンの開発は非常に多くの手間がかかります。また、自分自身が病原にさらされる危険性を伴います。この部分は自動化やロボット化などで解決できる余地があり、だからこそ大企業が積極的に開発をすべき部分です。生産してもすぐに用いられるわけでは無いので備蓄などで費用がかかりますが、政府が国費で助ける部分はこのようなものであるべきです。

 

【糖尿病】

善玉菌と悪玉菌という言葉をよく耳にします。これらについて何が「善玉」で何が「悪玉」なのか調べてみても腑に落ちる説明はありませんでした。自分なりの推測ですが「善玉菌」は「植物」をエサにしている細菌(バクテリア)で「悪玉菌」は「動物」をエサにしている細菌というように定義をいたしました。大きく反れてはいないと思います。

「でんぷん」は植物によって作られる長い糖鎖のことで糖がおおむね10個以上連なったものを呼びます。それより短く糖が三つ以上連なったものは「オリゴ糖」、糖が二つくっついたものは「二糖」、一つで存在する物は「単糖」と呼びます。二糖の代表的なものは砂糖(ショ糖=スクロース)や麦芽糖(マルトース)、乳糖(ラクトース)です。単糖の代表的なものはブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)となります。

お米などに含まれるでんぷんの長い糖鎖は、そのままでは栄養にならないため短く切って単糖にしなければなりません。その際の主人公の一人が唾液中に含まれるアミラーゼという酵素です。最近のアニメ映画で「口かみ酒」の存在が知られるようになりましたが、日本酒づくりで酵母がアルコール発酵を行う際に、酵母自身はでんぷんを積極的に分解して単糖にすることが出来ないため、あのように唾液中のアミラーゼでまず分解する必要があります。飛鳥時代~奈良時代ごろに麹菌のアミラーゼが有用であることが発見されてからは現在までこれが用いられています。

江戸時代や明治時代初期の日本人は今では想像できないほど大量のお米を食べていた記録があり、お米に含まれるでんぷんを多く摂取する歴史は存在しました。しかしながら、それでも現在のように糖尿病の症状を発症したという記録は見つかりません。おかずの摂取が少ないと「脚気(かっけ)」が発症しますが、そちらの記録はきちんと残っています。

植物で作られたでんぷんは、食事による接種後、先に挙げた唾液アミラーゼをはじめとするいくつかの分解酵素・胃の消化酵素などにより様々な種類の単糖、二糖、オリゴ糖に分解され、十二指腸から小腸に流れていきます。このとき同時に食物繊維と呼ばれる「セルロース:植物の細胞壁構造を司る」も腸に運ばれて行きます。これらが腸内に辿り着くと腸内細菌が持つ酵素で更に分解され、様々な種類の糖になり、それらを栄養源にして細菌は増殖します。この時に余った糖のおこぼれを動物は自分の栄養にしています。このような働きを行うのが善玉菌です。要するに普段お腹の中に生息している微生物はほとんど善玉菌と言って良いでしょう。

かたや、動物の死骸や死肉、血液を主食として生きる微生物がいます。これらの微生物は動物性たんぱく質を分解する酵素を持っていたり、動物細胞内に入り込み、そこで栄養を得るという機能を持つため、これらを経口摂取すると腸壁を分解しようとします。このような働きが強い微生物を「食中毒菌」と呼び、そこまで急性症状をもたらさない微生物を「悪玉菌」と呼べると思います。これら悪玉菌は二糖やオリゴ糖を分解する酵素を持っていないことも多々あり、その場合にはタンパク質や脂質、あるいは他の生物が作り出したブドウ糖や果糖を栄養源としなければなりません。

明確にはまだ分かっていませんが、ブドウ糖や果糖のような単糖の過剰摂取は、善玉菌よりも悪玉菌を増やす効果があり、悪玉菌の増殖により腸壁を傷める可能性があります。また、病原菌(細菌やウイルス)などがヒトに感染する場合には最初に咽喉などの細胞に付着しますが、主に糖鎖(いくつかの糖が連なって細胞の表面やたんぱく質に付いているもの)が関与していると言われています。あるいは免疫系の細胞や抗体が病原菌と戦うために、まずくっつく時も糖鎖が関与するそうです。このように体内の血液中やリンパ液中など様々なところで糖鎖が働いています。

糖はそれぞれの化学構造がアミノ酸や脂質に比べて際立った特徴が無く、極性などの性質も非常に似ており、また光学検出するための光吸収も少ないため、計測(定性や定量)を行うことが難しい物質です。このため生体内においてそれぞれの糖がどのタイミングでどの位置に存在するか?ということは遺伝子やたんぱく質などに比べてほとんど調べられておりません。もし調べるのであれば「酵素法」という方法を使い、糖を別の物質に変化させて検出しやすくしますが、複数の糖を一度に調べることは困難です。

果実にはブドウ糖・果糖・ショ糖(砂糖)・麦芽糖・オリゴ糖・でんぷん・セルロース(食物繊維)などがバランスよく含まれており、食べるとほとんど体の栄養として摂取されます。果実とナッツはヒトが穀物を育てるようになる縄文後期前までの非常に長い間、主食としてきた食べ物です。ただ、これらは季節により得られる頻度が違います。通常の動物はいつでも食べ物が存在するという事はまれなため、ある時に摂取した栄養を体に溜め込む能力を有しています。ヒトの場合はこのような糖質を接種すると、脂肪細胞や筋肉などの中にこれらを溜め込みます。

このうち、筋肉の中に溜め込む物質として「グリコーゲン」があります。動物は血糖値が少し減っただけでお腹が空くようだと生活に支障をきたすため、無意識のうちに血糖値を正常化させる機構が存在します。実際は予想がつかないほど非常に多くの内分泌ホルモンが血糖値の制御に関わっているはずですが、代表例として「グルカゴン」を挙げます。頭を使って考えたり、運動をすることで血糖値が下がりはじめ、ある程度まで下がるとグルカゴンがグリコーゲンを分解し血糖値を上げます。これの細かい繰り返しで標準的な血糖値を維持していきます。非常に激しい運動を行ったり、中枢神経を使ったりして血糖値が下がった状態では糖分は欲しくてもまだお腹が空きません。血糖値がある閾値を超えるまで下がると反動でグルカゴンが多く分泌されてグリコーゲンを多く分解し、標準的な血糖値を超えてきたところで「グレリン」が分泌され食欲がわいてきます。食事を始めると更に食欲がわき、食事をし続けることで急激に血糖値が上昇します。急激な上昇はソマトスタチンの分泌閾値をパスします。食事をし続ける際に少しずつよく噛んで食べものを食べると血糖値の上昇曲線がなだらかになります。それによりソマトスタチンが分泌されはじめると食欲がなくなり、多く食べずに済むこともあります。通常ではソマトスタチンの分泌をパスした後、インスリンの分泌により血液中の糖を脂肪細胞や肝臓などに分配し、膵ポリペプチドの分泌で食欲を抑制し食事を止めます(図)

インスリンの働きにより、徐々に血液中の血糖値が下がっていくため、途中でソマトスタチンの分泌により、ほとんどのホルモンの分泌を抑え、あとは自然な糖の消費で血糖値が標準値に近づいていきます。

健康な太り型の人は、基本的に血糖値が低い傾向にあり、健康なやせ型の人は、血糖値が高い傾向にあります。これは糖を脂肪細胞に効率的に渡せるかどうかの違いです。少し余談ですが、血中のコレステロールも同様の傾向があります。要するに太り型の人は栄養分を溜め込みやすい体質を持ち、やせ型の人は栄養分を溜め込みにくい体質を持ちます。これは遺伝が主因ですので、これらの値の高低は不健康とはほとんど関係がありません。

糖尿病の種類は大きく2つに分かれ、「インスリンの分泌低下(=インスリンが作られず血中に出てこない)」と「インスリン抵抗性(=インスリンは血中に存在するが脂肪細胞などに糖を渡せない)」とが存在します。インスリンの分泌低下はやせ型の人に多く、インスリン抵抗性は太り型の人に多いと言われております。

現在の糖尿病治療はもっぱらインスリンのみをターゲットにして投薬やインスリンの直接注射を行いますが、これも長期に渡って行うなど依存しすぎると予後が良くない方向に向かいます。特に現状の透析患者はこのような糖尿病治療の末に透析に移行した人がほとんどですので、このようになるメカニズムを考える必要があります。今後はインスリンのみにフォーカスするのではなく、様々なホルモンの働きを考慮して治療を進めると良いかもしれません。

ただ、身近な糖尿病患者を見ていると、根治した人もちらほら見受けられます。その人たちが根治できた理由は「運動」がカギであることに間違いはありません。このことから推測するに体内の糖をより強制的に消費することが重要であるということでしょう。

先ほど果物の話を出しましたが、果物には100gあたり、20%近くの糖質(ブドウ糖、果糖、ショ糖)が含まれていることもあります。上述の表では、食後にかなり血糖値が上がった後にインスリンが分泌されるように記載しておりますが、実際は食べたものにより異なり、果物を食べれば口に入れた直後にインスリンが分泌されます。食べ物が胃や小腸に到達するには早くても30分から1時間はかかると言われておりますが、瞬時に反応する機構が存在します。お腹が空いて動けなくなった人が食べ物を口に入れた瞬間に動けるようになることもあります。これは迷走神経の働きという説もありますし、口腔や舌下、咽喉などからも随時栄養分を取り入れている機構が存在してもおかしくはありません。いずれにしましても、天然に存在する食物を口にした場合と、それ以外の場合ではインスリン分泌の挙動が異なります。

例えば、清涼飲料や炭酸飲料は、100gあたり10~20%と果物と同等の割合で糖質が溶けています。これらで用いられている糖は、コストの関係により工場で大量生産することが可能な「異性化糖:果糖ブドウ糖液糖など」です。砂糖は天然物であり、サトウキビやてんさいから取れ、近年は発展途上国で生産設備が整い、以前に比べて安価に輸入することが可能となりました(ただ、コーヒー豆と同様、価格の叩き合いや投機対象になるなどの問題などのため、生産者は非常に低賃金となっている)

単純に果糖が多い食品や飲み物を接種しても、血糖値が上がらないことは知られています。このためインスリンの働きは鈍く、血中の果糖の濃度は高い状態に保たれており、これが脳を始めとする中枢神経の依存性に関係している可能性があります。果糖が含まれている飲み物や菓子類は普通に考えれば異常なほど大量に摂取しているにも関わらず、他の糖に比べて嫌になりません(食べ飽きない)。また、これらの果糖はインスリンが働かなくても直接脂肪細胞や肝臓に付き、能動的に取り込まれていてもおかしくはありません。

このような話から、人工甘味料の接種を健康と結び付けて製品化しているものも多数見受けられますが、このような今まで人類が摂取してこなかった化学物質は一度細胞の表面に結合すると、それを外す酵素が存在しない可能性があり、永らく外れないこともあり得ます。病気のメカニズムを推測するとこのような理屈は説明しやすく、説明しやすいということは、その可能性が高いという事にもつながります。例えば、普段インスリンが受け渡しをする、脂肪細胞の手にこのような人工甘味料が結合し離れない状態になっているとすれば、インスリン抵抗性の理屈は説明しやすいです。

また、糖が水に溶けている時の事を想像してみましょう。非常にべとべとします。また、粘度も高くなります。血液中に取り込まれる量は、塩分や脂質などよりも標準値からの上昇率が遥かに多くなるため、血管の壁にまとわりついたり、高血圧の原因となります。血管疾患の主因と疑うべきなのですが、相変わらず脳が言い訳をして、別の物を悪モノにしている現状があります。

糖質制限という言葉も最近はよく聞きますが、上述の通り米や小麦に含まれているでんぷんは、酵素により様々な単糖、二糖、オリゴ糖などに分解され、自身の栄養や腸内細菌の栄養となるため悪さをしているようには見えません。米食とパン食の違いなどを様々な指標で良し悪しを付けていることもありますが、米食は通常、塩気と一緒に食べることが多く、パン食は甘味とともに食べることも多いため、そのような違いにより、何かの指標で違いが出ることもあるでしょう。ただ根本的には穀物から得られるでんぷんの摂取が自身の免疫系や腸内細菌の安定な栄養源として摂取できるようになったことで、人類の寿命が伸びていると考えられます。あるいは、色々と細かい理屈を言っても日本人は世界一の長寿であるため、今の食生活が大きく間違っているということは無いという証明でもあります。

ただ、最後に一つだけ言いたいのは、糖尿病は人為的病の最たるものだという事です。病気ではない人を病気と診断し、良くなる可能性が残っている人を薬剤やインスリンの投与で更に体を悪化させているという現実があります。人為的病には他にも精神疾患などがありますが、この背景には「自分が病気であると診断して欲しい」という欲求が増えているためで、これは社会の病とつながります。

社会が直らないと病はいつまでも増え続けます。川の水が汚れているのに一生懸命海をきれいにしようとしてもきれいにならないのと同じことです。蛇口をひねって水が出続けているのにも関わらず、雑巾で拭き続けているのと一緒です。

病気を治す前に社会を直す必要があるという事です。

 

【アレルギー】

南米にいるヤドクガエルは、インディアンが狩りを行う際に、矢の先端にそれを刺すことで毒が塗られ、大型の野生動物でも一撃で仕留められるところからその名前が付けられました。非常にカラフルで明らかに毒がありそうに見える外観です。種類も非常に豊富で200種類ほど見つかっておりますが、毒の種類は逆に少なく、比較的同じものである場合が多いです。

 

 

 

 

 

【がん】
「ほとんどのがんは病気ではありません。」と言ってどなたか信じる人はいますでしょうか?当然のことながら誰も信じずに疑うはずです。しかしながら実際の研究現場で見たり経験したことについて、それらを理論的に総括するとそのようにしか考えられないというところがありますので、まずはそれをご報告したいと思います。

もともと西洋医学における「薬」の概念はワクチンや抗生物質から始まりました。

抗生物質は一番最初、青カビ(真核生物)が作り出すペニシリンが、その周りで繁殖していたバクテリア(原核生物)を死滅させる効果があることを、1928年にアレキサンダー・フレミング(イギリス)が発見したことに端を発します(図)。原核生物は細胞の形を司る「細胞壁」に「ペプチドグリカン」構造を持ちます。これは真核生物にはありません。ペニシリンは原核生物が細胞分裂を起こして増殖しようとする際に、このペプチドグリカンに結合することで細胞分裂を阻害します。この作用により、バクテリアは死滅します。ヒトは青カビと仲間で真核生物ですので、抗生物質を体内に投与してもバクテリアほどの大きな毒性はありません。そのため、ヒトが病原菌などのバクテリアに感染した場合に抗生物質を投与すると病原菌が最も大きな影響を受けて弱りますが、そのように弱っている隙に免疫細胞が活性化したり「抗体」を作り出し、体内の病原菌を退治します。

(*現存する抗生物質のほとんどは「放線菌」という原核生物が作りだしていますが、原核生物間でも生存競争があるため、そのための武器として作り出していると考えられています)

このような抗生物質の探索を進めていく中で、白血病を発生させるトリコスタチンや、カビ・酵母(いずれも真核生物)の細胞分裂期に作用し形態異常を起こすレプトマイシンなどが発見されました。このどちらも、研究で用いる培養動物細胞の細胞分裂を停止させることが判り、これを培養がん細胞に用いたところ、がん細胞を選択的に(がん細胞を優先的に)死滅させることができたため、これにより抗がん剤を「細胞分裂阻害」の観点から見直していくことになりました。

研究室で用いられる実験用のがん細胞は「細胞株」と呼び、実験で扱いやすいように培養速度が早くなるように培地(栄養分)の選抜と細胞の選抜がなされています。

一番最初にヒト細胞株として確立したのは、「HeLa細胞」という1951年に子宮頸がんで亡くなられた患者から得たものです。このがん細胞は他のがん細胞と比較しても非常に増殖能が高いのですが、研究分野ではこれが普通のがん細胞として一般化しています。

ヒトも含め真核生物の細胞分裂は、遺伝子である染色体がまず先に分裂し(たまごの黄身が二つになるイメージ)、その後細胞質や細胞膜などの構成部分が分裂していき二つの細胞になります。この分裂の途中を阻害するのが、現在主流の抗がん剤であり、これらは「細胞分裂阻害剤」と呼ばれています。

その様な中、先に挙げたように、世の中では【がん細胞=増殖速度が早い】というのが通説であり常識となっています。誰に質問しても(医師、研究者、一般の人、老若男女でも)そのように答えます。

下記は、研究分野では最大手の試薬メーカーのカタログサイトです。がん細胞(初代培養がん細胞=患者からがん細胞を採取し培養した直後のもの)を販売しています。

https://www.funakoshi.co.jp/contents/64490

この表を見ますと、患者が持っているがん細胞の増殖速度は「かなり遅い」とあります。

医師の何人かに、「消化器系のがん(胃がん、大腸がんなど)が2cmくらいになるのにどのくらいの期間がかかりますか?」と質問を投げると、おおむね5年という答えが返ってきます(明確な返答はなかなか返ってきませんが、少なくとも数年という返答であり、数か月ということはありませんでした)

要約しますと、「がん細胞の増殖が早いのは実験で使われる細胞株」であり「体内で見つかるがん細胞は増殖が遅い」ということになります。

1細胞の研究におきまして、患者から得たがん細胞と同じ患者から得た健康な細胞が入ったそれぞれのシャーレに抗がん剤をかけて、死ななかったがん細胞(抗がん剤の耐性があるということ)と死んでしまった健康な細胞(健康な細胞なのに抗がん剤に感受性が有るということ)を比較すれば、大きな差として違いが判る可能性があるため、このような実験を行いました。結果は全く違いはありませんでした。ある濃度まではどちらも生存し、ある濃度を超えるとどちらも死滅します。また、「がん遺伝子」と呼ばれる遺伝子は無数にありますが、健康な細胞からもがん遺伝子は見つかることもあり、がん細胞から見つからないことも往々にしてあります。

もともとの発想として「がん細胞は増殖速度が速い」「細胞分裂速度が速い」ということを前提にして薬を作っていますが、このように体内においては他の健康な細胞と比べても増殖速度は遜色無い場合が多いため、がん細胞と一緒に健康な細胞の細胞分裂も阻害されます。

体の中でがん細胞が占める体積は健康な細胞より当然ながら小さいため、健康な細胞も死滅させながらがん細胞を死滅させるという考えが現在の常識となっています。これが非常に大きな副作用をもたらします。中枢神経は起きている間は活発に働くため、このような副作用で吐き気をもたらしますし、髪の毛を生やす毛根細胞も日々活発に活動しているため、副作用の影響を受けやすく髪の毛が抜けることはご承知のとおりです。

「ヒトには効かずにバクテリアにだけ効く」。この理論を「がん細胞だけに効く」と当てはめたのですが、体内におけるがん細胞の性質と研究で用いるがん細胞の性質に差異が大きすぎるため、抗がん剤が実用としてはあまり上手くいっていないのが現実です。

問題はそれだけでは終わりません。がんの研究者からの話で、がん患者数の約3割から4倍体の細胞を持った患者が見つかるということも聞きます。これは動物が普通に生活している限りではあまり起こらない現象です。何が起きているかというと「細胞分裂に失敗している」ことを意味しています。これをもたらしているのが、細胞分裂阻害剤である抗がん剤であることは否定できません。

現代における7割ぐらいのがん患者は、主に食べ物と飲み薬でがんが発症していると推測されます。最初によく消化器官で見つかる(胃がん、大腸がん、胆のうがん、すい臓がん)場合が多く、また女性の場合は乳がん、男性の場合は前立腺がんが多いです。要するに口したものに含まれる化学物質が原因ですので、薬がそれに当てはまらいということは考えられません。また、昔にはないくらい長期間飲み薬を飲み続けるケースもよく見られます。

おおむね、このようながんの場合、腹腔鏡手術によりほとんど痛みもなく傷跡も残らず、すぐに切除することができる時代になってきています。このようにがんは手術で除去し、そのまま様子を見れば特に問題が起こらないのですが、医師からは「転移が怖いから抗がん剤治療をしましょう」という話をされます。これが現在の標準治療です。医師はこれを行わないと責任問題になる恐れがありますので、患者がよほど拒否をしない限りはやらざるを得ません。ただ、患者はよく分からないので医師のいう事をそのまま受け入れます。

このような流れにより抗がん剤治療に入るのですが、しばらく治療を行うと、肺や肝臓、リンパ節や脳にがんが発生し「転移してしまった」ということにつながっていきます。

この「がんの転移」につきましては、本当にまだ全くメカニズムは分かっていません。きちんと調べる必要があります。

ただ、実験動物のマウスにがん細胞を注入し、がんを発生させたのち転移するかどうか経過を観察してみても、そのまま生かしているマウスはほとんど転移が発生せず、薬剤治療を行ったマウスは転移が発生します。この「転移」と言われる現象が起きたとき、がん細胞は上述したようにゆっくりとではなく、迅速に発生し大きくなります。

このことから考えても、この転移がんは細胞増殖により発生したものでは無く、健康な細胞が何かの作用でがん化したと見るほうが常識的な考えだと思います。

抗がん剤の投与で健康な細胞の分裂が阻害され、細胞分裂が失敗してしまい、がん化していると考えるのが最も理論的のように思えます。

とは言いながらも冒頭で挙げましたように、がんのほとんどは病気ではないため、怖がる必要はありません。体内に出来るいぼやおできと同じものです。いぼもプールなどで移ったウイルスが原因で出来たりしますが、これもよく調べれば染色体異常の細胞が見つかることでしょう。

とにかく、がんと診断された場合には、まずは慌てないことが最も重要です。がんが見つかった時にほぼ全ての患者と言ってよいほど「なんで自分が?」と考えます。何故ならそれまで痛みも何もない